社会SOCIAL
基本的な考え方
ノーリツ鋼機グループは、仕入先や製造委託先等のサプライヤーとの相互理解と信頼関係を大切にし、ビジネスパートナーとして相互発展を目指しながら、環境と社会に配慮した健全なサプライチェーンの構築に取り組んでいます。そのうえで重要と考える事項をまとめた「ノーリツ鋼機グループ調達方針」を2022年7月に策定し、サプライヤーへの周知・理解を進めています。今後も本方針に基づいた調達活動を通じ、サプライチェーンにおけるリスク低減及びサプライヤーとの連携を図りながら、持続可能な社会と企業成長の実現を目指していきます。
取り組み
主な活動
- 重要仕入先に対する調達方針の周知
- 製造委託先に対する品質監査の仕組みを通じたサプライチェーン監査の実施
- 人権リスク評価の実施
- 調達ガイドラインの策定
- 調達ガイドラインの遵守状況を確認する体制の構築
- 社外ステークホルダー向け救済窓口の設置
ノーリツ鋼機グループでは、2023年よりお取引先に対する調達方針の周知に取り組んでいます。2023年は、重要仕入れ先に対する周知率100%を目標に掲げ、達成しました。周知期間中は、調達方針に関わる専用窓口を設けることで、お取引先からの相談・意見を受け付ける体制を整え、グループ各社がお取引先と連携しながら周知を進めました。
製造委託先に対しては、品質監査の仕組みを通じて、調達方針の一部を含むサプライチェーン監査を実施しました。また、人権課題については、グループ各社の調達・購買部門が主導で、お取引先(サプライヤーTier1)へのリスク評価を推進しました(詳細は、「人権の尊重」ページへ)。
2025年1月には、調達方針に基づいた調達活動をさらに前進させることを目的として、当社グループの事業に関わるお取引先に遵守・実践いただきたい行動の基準・考え方について具体的にまとめた「ノーリツ鋼機グループ調達ガイドライン」を制定しました。本ガイドラインの制定にあたっては、Responsible Business Alliance (RBA)の行動規範並びに電子情報技術産業協会(JEITA)の責任ある企業行動ガイドラインを参考としており、労働、安全衛生、環境、倫理、品質・安全性、情報管理、事業継続計画、マネジメントシステムの8項目で構成しています。
今後は、本ガイドラインの遵守状況に関して、お取引先に自己評価アンケートや内部・外部監査等を通じて確認する体制の構築を進め、人権や紛争鉱物に関わるリスクの確認・評価を含めたサプライチェーンマネジメントの一層の強化を図っていきます。
救済窓口の設置
ノーリツ鋼機グループは、「ノーリツ鋼機グループ調達ガイドライン」(当社人権方針の内容を含む)の遵守を確実なものとするため、当社グループの事業及びサプライチェーンを通じて負の影響(法令違反、人権侵害等の調達ガイドラインに違反する事案や違反が疑われる事案等)を受ける、またはその可能性がある社外のステークホルダー(お取引先の労働者、事業拠点の地域住民等)が利用可能な救済窓口を設置しています。
本窓口では、第三者である法律事務所を介して当社グループの事業及びサプライチェーンにおける負の影響に関する相談を受け付けることで、対応の公平性・公正性を確保しています。相談は、日本語、英語または中国語で受け付け、相談者がいずれの言語も使用することができない場合には、事案に応じて、当該相談者の現地語を使用することも検討します。また、相談受付においては、相談者を特定させる事項を他に開示しないものとし、相談者のプライバシーの保護を徹底します。
相談の受付後は速やかに調査し、「ノーリツ鋼機グループ調達ガイドライン」への違反が確認された場合には、是正措置を講じます(お取引先等に対する是正措置の要請を含みます)。
本救済窓口の運用により、様々なステークホルダーから広く苦情及び意見を収集し、当社グループの事業及びサプライチェーンにおける問題の是正・救済のために必要な取り組みを継続的に行っていきます。