ガバナンスGOVERNANCE
基本的な考え方
ノーリツ鋼機グループは、リスクを事業計画の進捗を阻む可能性のあるものと捉え、経営と事業に影響を及ぼす可能性のあるリスク要因につき、それぞれのリスクの発生可能性と当社に対する影響度を評価したうえで、重要リスクを特定しています。特定した重要リスクについて、リスク発生要因の分析と発生防止の取り組みを推進する一方、回避できないリスクに関しては個別に検討を行い、的確な管理と影響の低減を図っています。
主なリスク認識と対応
当社グループでは、グループ全体を対象としたリスクアセスメントを毎年、実施しています。リスクアセスメントでは、各グループ会社の事業部門が洗い出した事業リスクと経営課題・事業課題を踏まえ、「発生可能性」及び「影響度」に応じて評価・マッピングし、対応策と年間計画を策定します。その結果を、各社のリスク管理委員会が協議し、最終的にはノーリツ鋼機リスク管理統括委員会に報告され、年間を通じてモニタリングされています。
また、2024年度は、国内において8月に発生した南海トラフ地震臨時情報の発報に伴い、グループ全体でBCP対応や発生時の被害状況の予想の見直しを行いました。
リスクアセスメントの際に考慮する「発生可能性」及び「影響度」は、以下の分類に基づいています。
①発生可能性
| レベル | 想定発生頻度 | 備考 | |
|---|---|---|---|
|
大小 |
5 | 月に複数回 | 日常的に発生する可能性も含む |
| 4 | 1年に複数回 | 四半期・半期で発生する可能性あり | |
| 3 | 1年に1回程度 | 発生したとしても年1回程度 | |
| 2 | 数年に1回程度 | 稀に発生 | |
| 1 | 10年に1回程度 | 発生可能性はあるが、ごく稀 | |
②影響度(影響:会社の事業(業績)、業務遂行の継続性にある影響等をいう。)
| レベル | 定義 | 経営(業績)への影響 (損失・被害額、費用) |
業務への影響期間 (復旧までの期間) |
人的資源 (人命・リソース) |
影響範囲 (信用失墜・被害範囲) |
|
|---|---|---|---|---|---|---|
|
大小 |
5 | 甚大な影響 | 20億円以上 | 2年以上複数年 | 死亡者発生 | 社会(世論)全般 |
| 4 | 大きな影響 | 10億以上~20億未満 | 1年以上~2年未満 | 複数重傷者 | ステークホルダー全般 | |
| 3 | 軽い影響 | 5億以上~10億未満 | 数か月~1年未満 | 入院が必要 | 一部限定 ステークホルダー |
|
| 2 | 軽微な影響 | 10百万以上~5億未満 | 1週間~1か月以内 | 医師の手当が必要 | グループ内 | |
| 1 | 限定的な影響 | 10百万未満 | 1週間未満 | 応急処置で対応可 | 社内 | |
- *上記影響度の定義等はノーリツ鋼機単体が対象
当社グループの主なリスクの発生可能性とその影響度
| リスク分類 | 想定リスク | 発生可能性 | 影響度 |
|---|---|---|---|
| ① サプライチェーン |
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中 | 大 |
| ② カントリーリスク |
|
中 | 中 |
| ③ 為替リスク |
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大 | 中 |
| ④ サイバーリスク |
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小 | 大 |
| ⑤ 人材関連 |
|
小 | 中 |
その他リスクを含む詳細については、当社有価証券報告書(第70期)の「事業等のリスク」をご参照ください。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7744/yuho_pdf/S100VIFV/00.pdf